こんにちは、院長の野田です。
現在、当院の施術内容が大きく変わろうとしています。
当院がオープンして今年で13年。
移転前の中野時代から一貫して、産前産後(アラウンドバース)の女性の専門院として営業してきました。
産後の女性といえば骨盤矯正のイメージが強いと思います。
しかし当院では現在、骨盤矯正という名称での施術はおこなっていません。
当院の施術は骨盤だけにアプローチするのではなく全身のバランスを改善させていくので、骨盤矯正という言葉だけで表現するのは適切ではないと考えているからです。
そもそも骨盤矯正とは何をどうする施術なのでしょうか。
骨盤矯正の考え方や施術のやり方は治療院ごとに千差万別で、業界内でも意見が統一されてないように思います。
もちろんそれぞれの治療院の個性もあるでしょうから、それは悪いことばかりではないとは思います。
しかしそれゆえに治療院ごとの技術差や考え方のばらつきも大きく、例えば前回記事にした「産後の骨盤矯正なのに足の長さを揃えることにこだわってしまう」ように、骨盤矯正に対する大まかな指標すら存在しないために施術者の主観ばかりが先行し、クライアントの症例に対して適切な施術をおこなえないケースがあるのもまた否定できないと思います。
もちろん治療家ごとの個性や治療院ごとの考え方、テクニックの幅広さは尊重されるべきです。
しかしどの治療院でクライアントが骨盤矯正を受けてもしっかりした結果を提供されるためには、骨盤矯正の定義というものをあらためて明確にする必要があるのではないでしょうか。
そして定義を明確にするためには、骨盤矯正という施術に対するいくつかの指標が必要になります。
指標とは何か?
例えば骨盤を矯正するというからには、その骨盤は「矯正が必要な骨盤」なわけです。
それならばまず、
- 「矯正が必要な骨盤」とは、どのような状態なのか。
- 「矯正が必要な骨盤」のままでいると、クライアントの身体にどのような影響を与えるのか。
- 「矯正が必要な骨盤」を矯正することで、どのような力が身体に働くのか?
- 「矯正が必要な骨盤」を矯正した結果、クライアントの身体にどのような影響を与えるのか。
- 「矯正が必要な骨盤」は、どのような状態になれば矯正が完了したと言えるのか?
少なくともこれらの項目に対して明確な答えが出せなければいけません。
逆にその答えを出たならば、それが骨盤矯正という施術の一つの大きな指標となるでしょう。
そしてその指標を明確にすることで、骨盤矯正の定義を再構築できるようなテクニックにつながるのではないでしょうか。
- 解剖学の知識がないクライアントでも、施術後の体の変化がわかりやすいテクニック。
- 施術後に「自分の体がどう変化したのか」が直感的に理解できるようなテクニック。
- そして誰が受けても同様の結果が出でるほど再現性が高く、かつ安全なテクニック。
もしそのようなテクニックがあれば、それはきっと現状の骨盤矯正が抱える問題点をクリアし、イノベーションとして新たな未来を指し示すことができるでしょう。
当院の施術はその答えにようやくたどり着くことができました。
こちらの記事をご覧ください。
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