こんにちは、院長の三橋です。
妊娠中や出産後に限らず、足のむくみに悩まれているという女性は多いものです。
なかには塩分や水分の過剰摂取や内臓疾患など、内科的な問題にその原因をもつケースもあるのですが、多くは運動不足や立ち仕事などに端を発するふくらはぎの筋肉のコンディション低下に原因を持つものであることが今ではよく知られるようになりました。
ふくらはぎの筋肉が「第二の心臓」と呼ばれる所以は、全身に血液を循環させるポンプの役割を負っているからで、このポンプ機能が低下してしまうと重力によって足にむくみの原因となる水分(血液)が滞留してしまうことになるからです。
そこで足のむくみ対策として、今回はふくらはぎの筋肉に焦点を当ててみます。
ふくらはぎの筋肉に問題が起きると浮腫(むくみ)が生じてしまう理由
夕方になると足がむくみ、朝履いてきたブーツが入りにくくなってしまう。
こんな悩みを持つ女性は多いもので、座り仕事、立ち仕事に関係なく、夕方になると足がむくんできてしまうものです。
実は、この足の浮腫(むくみ)で生じる水分の正体は、その多くが血液の水分ベースとして存在している血漿(けっしょう)とよばれる成分。
重力によって足に滞留してしまった血液中の血漿が毛細血管の先端から一度、血管の外へ漏れ出てしまったものがむくみの水分の正体であったのです。
そして、これがリンパ管によって再び回収されないと、むくんだままとなってしまう訳なのですが、このリンパ管もポンプとしての出力が弱く、すぐそばを走る静脈の力を借りることでなんとか出力を補っているくらいのもの。
つまり、足のむくみの改善にあたって、血液を全身に循環させるポンプとしてふくらはぎの筋肉の機能回復がカギを握ることになるのです。
ふくらはぎの筋肉が血液を循環させるポンプとしての機能を低下させてしまう原因
それでは、ふくらはぎの筋肉がもつ「ポンプとしての機能」を低下させてしまう原因について探っていきましょう。
まず、デスクワークに従事されている方々の場合は、運動不足による筋肉のコンディション低下が考えられます。
そもそも筋肉というのは、もちろん使いすぎも良くないのですが、使わない時間があまりに長すぎてもコンディションを落としてしまうものであるのです。
それと、長時間の座り時間がお尻の筋肉を硬くさせてしまうことで、ふくらはぎの筋肉のコンディション低下を招いてしまうといった部分もあります。
一般に長時間、車の運転をすると腰やお尻まわりの筋肉が凝ってくるのを実感するもので、特に車のシートのような「理想的な座り姿勢」が維持できない状況であればあるほど、物理的な(肉体的な)負担が高まるものなのです。
いっぽう立ち仕事に従事されている方の場合、立ち続けることによる負担がふくらはぎの筋肉を硬くさせていってしまいます。
実は、抗重力筋(こうじゅうりょくきん)といって、人間は動かなくとも立っていたり座っているだけで、姿勢を支えるように働く筋肉を無意識のうちに使っているのです。
これは重力に抗って、重い頭を支え続けるのに必要な筋力とも言うことができ、宇宙飛行士が地球に帰還すると真っ先にリハビリで回復させなければならない筋肉であることが有名。
もちろん、立ち姿勢や歩き方が理想よりも崩れている方ほど抗重力筋としてのふくらはぎの筋肉の負担が増していってしまうことから、筋肉のコンディションについては個人差が出てくるのは言うまでもありません。
反り腰で悩まれている産後ママ必見!!ただ立っているだけでも疲れてしまう理由
ふくらはぎの筋肉の「ポンプとしての機能」の出力を保つには
足のむくみ軽減を目指す上で、ふくらはぎの筋肉のコンディションを保つことが重要となってくるのですが、それには適度な運動、筋肉に余計な負担を掛けないという意味での立ち方や座り方の改善が必要になってくるという訳です。
また特に産後女性に限った話をさせて頂くと、妊娠出産を経て「重心の揺り戻し」により体幹バランスがいったん崩れてしまうと、お尻もふくらはぎの筋肉もカチカチに固まってしまおうもの。
そういった意味では、姿勢や筋肉のバランスに問題を抱えているようなケースにおいては、当院の骨盤軸整体がお役に立てることかと思います。
立ち姿勢や座り姿勢にしろ、施術によって筋肉のパフォーマンスを直接的に変えてしまえるからです。
骨盤軸整体を受けたことによって、立つのも座るのも楽に感じるようになってしまうのは、体幹バランスが回復したことによって抗重力筋の負担が劇的に軽減してしまうから。
勝手に姿勢の方から良くなってしまうのです。
さらには歩き方すら変えてしまうことで、ふくらはぎの筋肉の負担はだいぶ軽減してしまうことでしょう。
本来は、その上で適度な運動に取り組まれるのが理想となるのです。
骨盤軸整体を受けると途端に姿勢が良くなってしまう理由【出産後の姿勢改善に】
コメント