こんにちは、院長の三橋です。
今回は、帝王切開による第一子出産を終え、産後4ヶ月が経過したタイミングで産後のボディケアコースに来院されることとなったNさんのケース。
妊娠出産を経て、とにかく体のバランスの変化を強く自覚するようになったNさん。
出産後に抱えてしまった痛みや不調はもちろんのこと、歩行時にどうしても感じる違和感や、明らかに疲労が抜けない感覚などをどうにか出来ないものかと悩まれていた所で、当院のブログに辿り着くこととなったのだそうです。
こういった産後に自覚する、漠然とした「違和感」をもケアしてくれる整体院があったのかと。
妊娠前に漠然と抱えていた歩行時の違和感が妊娠出産を経て悪化することに
Nさんの来院動機は、妊娠出産を経て抱えてしまった様々な種類の違和感で、それは歩き方に限ったものではなく疲労感やだるさ、基礎代謝の低下(痩せにくくなった)など広範に渡るものでした。
妊娠出産を境に明らかな身体の変化を感じることとなった訳で、しかもこういった産後に抱えてしまった「違和感」については一般的な整体カイロプラクティック院ではおそらく対処するのは難しいところでしょう。
ところでNさん、もともと妊娠前はランニングをされる習慣があったそうで、そのぶん体や筋肉に対する興味や知識があったのでしょう。こういった症状に対して、きちんと理屈で解説している当院のブログの内容に共感して頂いたことで、今回の来院の運びとなったそうなのです。
いわゆる「骨盤が開いたから」、「体が歪んでしまっているから」といった、ひたすら曖昧な説明に終始する一般的な産後の骨盤矯正にきっと少なからずの疑問をお持ちだったのかも知れません。
当院の提唱する重心の揺り戻しや体幹バランスといった明確な理論と、Nさんの体に対する考え方とがきっと綺麗に合致したのでしょう。もちろんブログ記事を執筆する身としては、これ以上ない喜びであることも付け加えておきます。
初回の施術で大きな変化が、特に歩き方の違和感が解消される!!
さっそく初回の施術のなかで、体のパフォーマンスがみるみる変化していくのを実感することとなったNさん。
しかしNさん、これまでも数多の整体院に通われた経験もあってか、最初の施術の効果はご本人の想定内の結果だったのでしょう。さしたる大きなリアクションもなく淡々と施術は終了。
整体に行けば、そりゃ肩こり腰痛はいったん楽になるものですからね。
ところが次回来院された時、今度は打って変わって満面の笑みを浮かべて、こう仰ったのです。
「施術のあと、帰り道の時点で歩き方がさっそく自然に変わっていたんです!」
「それと、疲れにくくなったせいか、だるさが体からずいぶんと抜けてくれた気がします!」
骨盤軸整体を受けることによって主要なインナーマッスルが機能回復を果たすと、特に意識しなくとも姿勢や体の使い方が自然と改善されてしまうのです。これが当院で言うところの「骨盤に軸が通った状態」、「体幹バランスが回復した状態」ということになります。
本来の機能を取り戻したインナーマッスルが、現状のボディバランスのなかで勝手に最適な姿勢や筋肉の使い方を探ってくれるからです。また、全身の筋肉をより「効率よく」使えるようになることで、同じ生活を送る上で疲れにくくなるといった効果も期待できるという訳です。
体重が2キロ減った!!果たして施術の効果であるのかはさておき
さて、Nさんが当院の産後のボディケアコースに通われるようになって一ヶ月ほど経った頃、ご本人から体重が2キロ減ったとの報告を頂きました。
お礼を述べられて嬉しいのは山々なのですが、これについては施術が直接的に効果をもたらしたものとは言えないのが実際のところ。揉んで叩いて消えてしまうほど脂肪という組織はヤワではないからです。
おそらくは基礎代謝が改善され徐々に体脂肪が減っていったのか、痛みや不調などから解放され日々の生活における活動量が増えたことでよる痩身効果のいずれかによるものでしょう。
もちろんご本人にも、妊娠出産で増えてしまった体重については、あせらず体重計の目盛りに一喜一憂することなく長い目で見ていきましょうと伝えてありましたが、よほど嬉しかったのでしょうね。
本気でボディラインを回復させたいのであれば、「今何キロあるか?」よりも「体脂肪率がどれほどか?」の方が重要であるからです。極端な食事制限を課して短期間で体重を落とすことよりも、妊娠出産で変化してしまった体質を改善させることの方が重要で、リバウンドもしにくいのです。
春からの復職に向けて究極の産後のリハビリテーションを体現する
すっかりアクティブな生活を取り戻したNさん。
新調したベビーカーで積極的にお散歩に出かける日々を送ってらっしゃるのは、実は近々控えた職場復帰に向けたリハビリテーションも兼ねてのもの。体力強化にも余念がないという訳です。
実は、このNさんのケースこそ当院の考える産後ケアのいわば「究極の形」であると考えます。それは最終的にはご自身で何か運動を始めないことには「それ相応の結果」を得られないと考えるからです。
理想に掲げたボディラインを手に入れるには、やはりある程度の運動が必要となってくるのですが、痛みや不調を抱え疲労困憊のなか、それこそ育児だけで一日が完結してしまうような状態であれば、運動するなんて不可能な話。
そこで、育児に奔走する日々のなかに肉体的にも精神的にも「余力」を生み出してあげることで、本気の産後のボディラインの回復へと導いていくという訳です。
そういった意味では、Nさんは出産後に抱えてしまった様々な違和感から解放された先に、当院の考える産後ケアの「究極の形」がしっかりと見えてきたケースであると言えるのです。
コメント