妊娠出産で抱えてしまった反り腰からの根本的解決を図るにあたって重要なカギを握るパーツとは?

骨盤軸整体

こんにちは、院長の三橋です。

当院の産後のボディケアコースに来院されるクライアントさんたちの中に、稀にではあるのですが「反り腰(そりごし)」という言葉を最初からご存知の方がいらっしゃいます。

おそらく妊娠出産される以前から抱えていた腰痛や背中の痛みといった症状の原因を探っていくうちに「反り腰」というキーワードに辿り着いたというケースが多いようで、ひょっとしたら言葉としてはすでに一般的なものになりつつあるのかも知れません。

実はこの「反り腰」、当院の考えるマタニティケアおよび産後ケアにおいても重要なキーワードとして位置付けており、それは妊娠出産を経て抱えてしまうトラブルの多くが「反り腰」に起因する場合が多いと考えるからです。

しかしながら、こういった周産期にある女性が「反り腰」を根本的に解決することは現実的には難しく、どうしても専門的なアプローチが必要となってきてしまうものなのです。

今回はその理由について。

そもそも「反り腰」とはいったい?理想的な骨盤のバランスについて

反り腰 イラスト

人間の骨盤には生理的前弯(せいりてきぜんわん)とよばれる自然な傾斜角があり、一般的には背骨に対して骨盤が30度前傾していることが理想的であると言われていて、これが成立して見た目にも「美しい」姿勢がとれるだけでなく、身体にかかる物理的負担を最小限に抑えることが可能となります。

これは言い換えると、生理的前弯(骨盤の30度前傾)があるおかげで、人間は進化の過程で直立した二足歩行、つまり立ち上がり歩くことを可能にしたと言っても過言ではないということ。

なお、この傾斜角が過剰(反り腰)でも身体に余計な負担を掛けてしまうことになりますし、逆に生理的前弯が減少してしまっているような方(骨盤後傾やフラットバック、腰猫背ともいいます)も、それはそれで様々なトラブルの原因を作ってしまうことに繋がってしまいます。

ちなみに反り腰の傾向がある方は、独特の「お腹を前に突き出す姿勢」をとってしまうことで体の重心が前にずれてしまっている分、それを支えるため無意識に足や背筋で踏ん張って均衡を保とうとしてしまいます。だから、足や腰、背中の筋肉が疲れて張ってしまいやすくなるのです。

あくまで30度前傾であることが理想であるのです。

反り腰になってしまう方の特徴や原因について

先天的な原因(生まれつき背骨に問題を抱えてしまっているケースもある)を除いた場合、一般に反り腰になりがちな方の特徴としては、背筋に対して極端に腹筋が弱いという点がまず挙げられるかと思います。

いや、むしろ「腹筋が弱い」というよりも、背筋に頼ってしまうような体の使い方、身のこなしのクセといった部分に特徴的な傾向があると言っても良いのかも知れません。

また、これは逆に「お腹を前に突き出す姿勢」をとりがちな方がこういった身のこなしへと誘導されていってしまうという側面もあり、パンプスやハイヒールなど踵(かかと)の上がる靴を日常的に履くような方や、極端にお腹が膨らんだ肥満体型の方に反り腰で悩まれている方が多いのは、こういった理由があるから。

お腹を前に突き出してしまうと、上手く腹筋に力が入らなくなってしまうのです。

一方、逆に猫背であることを隠すため反り腰になってしまっているような方も、なかにはいらっしゃいます。背中が丸い分を腰を反らすことで均衡を保ってしまっているようなケースで、猫背と反り腰が混在してしまっているパターンであるとも言えるでしょう。

言うなれば、これは「視覚的に」良い姿勢なだけであって、「生理的に」良い姿勢ではないということ。

一見すると正しい姿勢に見えるのですが、腰が反っている以上は当然、不調やトラブルを抱えてしまうことに変わりはないのです。

「正しい姿勢をとると却って疲れる」といった誤解を生む多くの原因は、ひょっとしたらこういった部分から来ているのかも知れません。そもそも正しい姿勢について誤った理解をされているということになります。

出産後に「骨盤が開いた」といった実感がないような場合は

出産後にいわゆる「骨盤が開いた」という実感がない方も多くいらっしゃるものです。おそらく、こういった方々は妊娠前からすでに反り腰の傾向をお持ちであった可能性が高いものと当院では考えるのです。

どういうことかと言うと。

その前に、まずは「骨盤が開いた」という感覚の正体から話しましょう。

妊娠から出産までの過程で女性のお尻の形状やサイズが変化していく本当の原因は、実は「骨盤が開いた」からではなく股関節のバランス変化に起因するものなのであり、端的に言ってしまうと股関節のバランスが内股(うちまた)に変化していくことでお尻のシルエットは横広がりで平面的になっていってしまうことによるものであったのです。

上のイラスト図のように、お腹の成長と共にだんだんと腹筋が使えない状態となり反り腰へと変化していくことで、内股に誘導され、まるで「骨盤が開いた」ように見えてしまうという訳です。

もう、お分かり頂けたでしょうか?

そもそも妊娠する前から反り腰で内股の傾向にあったような方は、妊娠出産でさしたる変化を感じないはずであるということなのです。

出産で本当に骨盤は開くものなのか? 【便宜的に「骨盤が開く」という意味】

妊娠中から出産後にかけて抱えてしまう反り腰の改善にあたっては

妊娠中はもちろんのこと、出産後も多くの女性は反り腰である状態を引きずることとなり、これが理由で産後しばらくの間、あたかも「骨盤が開いた」ままであるかのような感覚に陥ることになります。

では、なぜ出産後も多くの女性が反り腰をそのまま引きずることになってしまうのでしょうか?

それは出産後は今度は抱っこで「お腹を前に突き出す姿勢」を繰り返すことになるだけでなく、妊娠中にダメージを負ってしまった腹筋がすぐにはその機能を回復してくれないから。腹筋が身体を支えきれない状況にあるわけです。

そこで反り腰からの根本的解決に向けて、産後女性が腹筋の機能をきちんと回復させるにあたって、まず最初に立て直さなければならないものが実は腹圧となります。

腹部の奥深くに存在する、インナーユニットとよばれるコアの筋肉群にきちんと力を込めることが出来なければ腹圧が成立しないのですが、出産後はこれが機能してくれないままであることが多いのです。

これらインナーユニットを鍛えるのではなく、まずはきちんと機能回復させる(腹圧を高める)ことで、はじめて骨盤を正しく支えることが可能となります。つまり、「骨盤が開いた」という感覚から解放されるわけです。

抱っこを繰り返しても、インナーユニットをはじめとする全身のインナーマッスルがきちんと機能してくれる状態にあれば、そうそう反り腰に戻ってしまうことはありません。

なお、妊娠前から反り腰の傾向が強かったような方は、インナーユニットの機能回復と併せて、背筋に頼ってしまうような体の使い方、身のこなしのクセといった部分を修正していく作業も必要となってくる場合があるかも知れません。

出産後に風船を膨らませなくなったり、腹筋がただの一回も出来なくなってしまったままの方はいらっしゃいませんか?

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