こんにちは、院長の三橋です。
出産後に抱えてしまった腰痛が何をやっても改善しなくて、困り果てた末に当院の産後のボディケアコースに訪れたという方が多くいらっしゃいます。
腰痛を抱えたままでは、育児は困難を極めようもの。
もちろん、皆さん一度は近所の整体や接骨院に足を運ぶことになるのですが、ほとんど効果を実感できなかったという訳です。
それもそのはず、出産後に抱えてしまった腰痛が重度であればあるほどその原因が出産後に特有の「ある事情」によるものであることが多くなるから。
あくまで妊娠出産というキーワードのもと、突き詰めていかなくてはならないケースであるのです。
妊娠出産で決定的に変わってしまう体幹バランスについて
出産されると多くの女性が程度の差こそあれ、腰痛に悩まされることになります。
これはもう当たり前の話になりますが、育児には抱っこやオムツ替えなどといった、とかく身体に負担のかかる体勢での作業が付き纏うものだから。
しかし、なかには肩こり腰痛などといった負担をさほど感じることなく育児をされている方もいらっしゃるのです。
いったい何が両者の明暗を分けているのでしょうか?
持って生まれた体力?それとも、赤ちゃんのサイズや性格?
ここで、ひとつこれを考えるヒントとなるケーススタディがあります。それは保育士さん自身の妊娠出産と育児です。
多くの現役の保育士さんたちが、自身の子の育児となると途端にコンディションが崩れてしまうのです。
むしろ、妊娠前に仕事として利用者さんのお子さんたちに接していた時の方が、抱っこする時間も回数も多かったはずであるのに実に不思議な話です。
そこで妊娠出産というキーワードをもとに考えてみると、そこに原因の本質が見えて来るのです。
妊娠出産で決定的に変わってしまうものとは、いったい?
これを当院では「体幹バランス」の崩れであると考えます。
これが理由で保育士さんたちは自身の妊娠出産になると物理的負担が減るにもかかわらず、体を壊してしまうことになるのです。
保育士さんの事例から見えてくる本当に必要な産後ケアについて
先に挙げた保育士さんたちの多くは、おそらく職場復帰された後も妊娠前にはおよそ感じなかったような肩こりや腰痛を抱えて仕事に従事することとなるはずです。
それは妊娠出産で崩れてしまった体幹バランスが、時間の経過とともに必ずしも自然に回復するとは限らないからです。
もっと言うと、それこそ出産後10年以上にもわたって妊娠出産で抱えてしまった不調に悩まされる方も多くいらっしゃるもので、「ぽっこりお腹」や「産後の尿漏れ」などといった不調もこれに当てはまるでしょう。
そして、こういった事例から「ただ開いた骨盤を締める」だけではない、本当に必要な産後ケアが見えてくるのです。
多くの女性が妊娠出産で決定的に損なってしまうもの。
体幹バランスの回復こそが本当に必要な産後ケアであると当院は考えるのです。
たとえベテランの保育士さんであっても、出産後にきちんとした産後ケアを受けないまま職場復帰してしまうと、予想外の不調に悩まされ続けることがあるというわけです。
出産後に抱えてしまった腰痛には妊娠出産というキーワードでアプローチするべき
出産後に抱えてしまう腰痛の本質的な原因を探っていくにあたって、まず大前提となってくるのが「妊娠出産」という特有の事情を加味することは言うまでもありません。
特に産後に初めて腰痛を抱えてしまったようなケースであれば尚更、一般的な腰痛とは別の原因を探っていかなくなるはずです。
つまり、出産後に特有の「ある事情」が存在するということ。
そこで先述させて頂いた妊娠出産によって生じる「体幹バランス」の崩れが、ひとつの重要なファクターとなってくるわけです。
なお「体幹バランスの崩れ」については、筋肉の使い方の「効率」として置き換えて考えて頂けると良いかも知れません。
ひたすら効率の悪い筋肉の使い方を繰り返してしまうことで、「立つ」、「歩く」といった何でもない普段の動作でも、ことごとく特定部位の筋肉に負担を集中させてしまう状況を作ってしまうのです。
ということは、この「効率」を変えてあげることで、それこそ瞬時にして筋力を上げてあげることも可能であるわけで、それを実現させるツールが骨盤軸整体であるという訳です。
当院では特に「重心の揺り戻し」と「腹圧の低下」という、妊娠から出産までの過程で生じる現象を重要なファクターとして重要視しています。
これが出産後に特有の「ある事情」の正体なのであって、ここにアプローチすることで肩こりや腰痛からの根本的な改善はもちろんのこと、はじめて「ぽっこりお腹」や「産後の尿漏れ」といった症状からの改善も期待できるのです。
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