姿勢や身のこなしなど、筋肉の使い方のちょっとした部分の「差」が不調の原因を生み出してしまう

骨盤軸整体

 

こんにちは、院長の三橋です。

実は職業柄、その人の立ち振る舞いや姿勢から、何となく抱えている痛みや不調が透けて見えてしまうことがあります。

背筋が伸びず巻き肩になり、両肩が上がってしまっているような方は、きっと肩こりが辛いはず。

また、日常的に腰痛を抱えてしまっている状態にあるような方は、「特徴的な」歩き方や立ち方をしているもの。

そして、これらと同様の話で、妊娠出産を経た女性のなかにも著しく姿勢が崩れ、歩き方すら変わってしまったままである方が多くいらっしゃるもので、そういった方ほど何かしらのトラブルを抱えてしまっているものです。

これらに共通する原因として、一部の筋肉が機能低下を起こしてしまっていることが考えられ、結果、他の筋肉に余計な負担を掛け続けてしまう状況を作ってしまっていることが推測出来るのです。

そして、それはいわば筋肉の使い方における、ほんのちょっとした部分の「差」であるのかもしれません。

歩くという動作ひとつとっても、様々な筋肉が協調することで成立している

 

全身を支える筋肉には、それぞれに本来の「役割」が備わっています。

アウターマッスルのように「動作」の際、大きな出力を発揮するよう働く筋肉もあれば、インナーマッスルのように動作を「安定」させるように働く筋肉も存在し、いくつもの筋肉それぞれが互いに協調して働くことで普段の何気ない動作が成立しているのです。

それはいわば筋肉の正しい使い方とも呼べるもので、例えば「歩く」という動作ひとつとっても、実に様々な筋肉が複雑に絡み合うことで成立しています。

歩くにあたって、前への推進力を生み出すように働く筋肉(お尻や太もも裏の筋肉)、そして、その推進力をロスさせることなく脚に伝えるよう働く筋肉(おもに骨盤や膝を安定させるように働く筋肉)。

さらには、身体が左右にぶれることなく(歩行時に骨盤が水平を保つよう)安定した歩きを実現させるには、骨盤まわりや内ももの筋肉をはじめとする、実に多くのインナーマッスルが協調して働くように出来ているのです。

長時間のデスクワークによる弊害とロコモティブシンドローム

 

話は変わりますが、ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome))という言葉をご存知でしょうか?

いわゆる運動器症候群ともいわれ、2007年に日本整形外科学会によって新しく提唱された概念です。

その定義をそのまま引用させていただくと以下の通り。

「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」

一般に高齢者のQOLをあらわす言葉として使われることが多いようで、腰や膝が悪く、著しく歩行に困難が生じているような方々を想像されれば理解しやすいかと思います。

そして、そういった方々ほど背筋が伸びきらず、腰が落ち、膝が伸びきらない独特の歩き方をしていることがほとんどで、そうでなくとも膝がいわゆる「ガニ股」に曲がりつつあるような方は、その予備軍であることが予想できましょう。

もちろん高齢であっても、運動機能に大きな障害を抱えないまま過ごせている方がいらっしゃることも事実で、両者を分け隔てる最も分かりやすい「差」が姿勢なのではではないでしょうか?

つまり、普段の身のこなしや筋肉の使い方で、姿勢が大きく変わってしまうことを暗に示しているのです。

逆もまた然りで、凝り固まり萎縮してしまったような筋肉が骨格を歪めてしまい、歩行をはじめとする動作において筋肉の正しい使い方を阻害してしまっているとも考えることが出来るのです。

不良姿勢によって、無意識のうちに一部の筋肉を「眠らせて」しまっている可能性があるということ。

そのくらい、普段の身のこなしにおけるクセと姿勢とは、深い関係にあるということになります。

産後ケアだけでなく、ロコモティブシンドローム対策として骨盤軸整体がこんなにも有効である理由とは

妊娠出産による反り腰、ガニ股歩きが残ってしまっているような方は

 

妊娠中にある女性は大きく成長してゆくお腹によって、多くの場合、体の重心位置は前へ前へとずらされていきます。

さらには大きく引き伸ばされた腹筋が、いよいよその機能を発揮することが難しい状態になってくると、大きく腰が反り返り、お腹を前に突き出した独特の姿勢をとるようになります。

いわゆる「反り腰」とよばれる状態で、妊娠後期に入ると多くの妊婦さんがこういった姿勢をとるようになり、立ち方だけでなく独特の歩き方をするようになるもの。

これは腹筋が骨盤のバランスを支え切ることが出来なくなってしまった結果、骨盤が余計に深く前に傾いてしまったことで、骨盤に繋がるお尻や内ももといった筋肉がストレスを受け、本来の機能が果たせない(眠ってしまった)状態に陥ってしまったことによる現象です。

妊娠中やむなく、この立ち方や歩行を続ける限りは、他の特定部位の筋肉に余計な負担を掛け続けることとなり、そういった筋肉が限界を超えてしまった時に不快な症状をもたらしてしまうこととなる訳です。

そして、恐ろしいことに多くの方が出産後も同様の姿勢(反り腰)をとり続けてしまっているのです。

おそらく、妊娠中に「眠らせて」しまった筋肉が、出産後もなおそのままの状態にあるからなのでしょう。

だから、もちろん妊娠中についてしまった姿勢や身のこなしから脱却されることこそが、本質的な意味での産後ケアに繋がることは言うまでもありません。

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姿勢や身のこなしなど、筋肉の使い方のちょっとした部分の「差」

 

もちろん妊娠出産に限らず、一般の方々も同様な理由で、不良姿勢のみならず肩こり腰痛などをはじめとする不調の原因を作ってしまっている可能性が考えられます。

例えば長時間のデスクワークで、ついつい「腰猫背」と呼ばれる姿勢(腰から丸く座ってしまう姿勢)をとってしまうような方は、股関節を支える重要なインナーマッスル(腸腰筋、内転筋群)が機能低下してしまいがち。

運動不足の中年男性が電車の中で足を閉じて座ることが苦手なのは、きっとこういった事情もあるのでしょう。

そして、そういう姿勢的傾向のある方は背筋が丸まるだけでなく、やがて腰が落ち、膝が伸びきらない独特の歩き方を始めるようになるのです。

やがて、そういう方から腰痛や膝の痛みに悩むようになり、時間の経過とともに背中は曲がり、脚もガニ股に変化していくこととなります。

しかし年齢を重ねても、そうはならない方が多くいらっしゃるのもまた事実で、そういった方々は普段から意識的に重要なインナーマッスルを効率良く使えているはずであるのです。

そうかといって、姿勢だけ変えようとしたところで肝心の筋肉が機能しない状態にあっては、本当の意味での正しい姿勢はとれないことでしょう。

第三者が一方的に強要する「正しい姿勢」が苦痛でしかないのは、これが理由。

逆に言うと、筋肉がその機能をきちんと発揮できる状態にあれば、身体の方から勝手に良い姿勢を作ってくれるもので、それらは日常生活における姿勢や身のこなしなど、いわば筋肉の使い方のちょっとした部分の「差」であること多いのです。

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