こんにちは、院長の三橋です。
産後の女性のカラダを本質的な改善へと導くべく開発した、当院の骨盤軸整体メソッド。
“骨盤から体の中心に軸が通ったような状態を作り出し、体幹を安定させ、それによって体が持つ本来のバランスを回復させるテクニック”であることが、その特徴。
柔らかいタッチによる、本当に短い時間での施術なのですが、その圧倒的な効果に皆さん驚かれるのです。
そんな多くのクライアントさんたちが、施術直後に口を揃えて、こう仰るんです。
「なんだか勝手に姿勢が良くなってしまったんですけど…」
実際、意識しなくても本当に背筋が伸びて、肩が開いてしまうんですよね。
いったい、どうしてなのでしょう?
産後ケア、産後の骨盤矯正のカギを握る存在である「インナーユニット」とは
骨盤軸整体メソッドにおいて、特に焦点を当てるのが骨盤に起点をもつインナーマッスル群です。
そして、そんな骨盤に起点をもつインナーマッスル群と機能的に密接な関係にあるのが「インナーユニット」と呼ばれる、肋骨の存在しない腹部空間(腹腔といいます)を物理的に支える「筋肉の塊」です。
この人体の中でもっとも奥深くを走る「筋肉の塊」であるインナーユニットを機能回復させることが姿勢改善にあたって大きな鍵を握ってきます。
例えば、この「筋肉の塊」をバスケットボールに置き換えて考えてください。
腹腔に「パンパンに膨らませたバスケットボール」を入れるイメージ。
これが萎んでしまうと腹腔がつぶれてしまい、姿勢が悪くなってしまうという訳。
そして、「パンパンに膨らませたバスケットボール」であるためには、骨盤底筋群をはじめとする筋肉が本来の役割を果たすべく、きちんと機能している状態でないと駄目なのです。
骨盤と内臓の位置決めを決定する重要な役割をもつ「大腰筋」
そして、もうひとつ姿勢改善にあたって重要な役割を持つのが大腰筋※と呼ばれるインナーマッスル。
上半身と下半身とを繋ぐ、人体のなかでもとりわけ重要な役割をもつインナーマッスルとなります。
(※腸骨筋とあわせて腸腰筋と呼ぶこともあります)
大腿骨(太ももの骨)と腰椎(背骨の腰の部分)とを繋ぐ、縦にとても長い筋肉であることが大きな特徴。
この大腰筋が腰椎(背骨の腰の部分)をお腹の方に引き出すことで「背骨のS字のカーブ」を作り出し、骨盤に適度な「傾斜」を作り出しているのです。
つまり、大腰筋は「背骨のS字のカーブ」と「骨盤の位置決め」において重要な役割を果たしている筋肉であると言えるでしょう。
そして、大腰筋によって骨盤が正しい位置にセッティングされることで、はじめてお尻の筋肉が本来の機能を発揮することが出来るのです。
お尻の筋肉は上半身を支えるという役割も併せ持っています。
そういった意味では、大腰筋とお尻の筋肉とが正しく協調することで、人間ははじめて安定して立っていられる訳であるのです。
ところが、大腰筋が衰えてしまうと背骨のS字カーブが崩れ、腰猫背になってしまいます。
さらには骨盤と内臓の位置決めにも関わっているので、大腰筋が衰えたり、萎縮したりしてしまうとその機能が損なわれ、内臓が下垂してしまい「ポッコリお腹」や「反り腰」の原因をも作ってしまうことにも繋がるのです。
インナーユニットと大腰筋との蜜月の関係
ところで、この大腰筋というインナーマッスル。
実は先述したインナーユニットとよばれる「筋肉の塊」とは直接連結しています。
また、これら筋肉は機能的にとても深い関係にあり、早い話、大腰筋の機能をインナーユニットが補助してくれるように働いてくれているのです。
まさにこの関係が成立している状態こそが「体幹」が成立しているということであり、「体幹」で生み出した力をうまく利用できているという訳であるのです。
これら筋肉は、まさに「蜜月の関係」にあると言えるでしょう。
しかし、それには背骨と骨盤とが正しい位置関係にないと成立しません。
つまり、骨盤が正しい位置にないことには、「体幹」が成立しないのです。
骨盤軸整体によって体幹バランスが回復することで
もう、おわかりでしょうか?
骨盤に起点をもつインナーマッスル群の機能回復を図っていくのが骨盤軸整体です。
これら体幹を支えるインナーマッスル群が骨盤軸整体によって直ちにその機能を回復することで、骨盤が正し位置に入り、結果、姿勢が勝手に良くなってしまうという訳。
立っても座っても、「スッと伸びたような」感じでいられるのは、このためなのです。
特に姿勢に関しては、今回取り上げたインナーユニットと、大腰筋の機能改善がとりわけ大きな鍵を握るということなのですね。
そして、妊娠出産によって弱体化してしまい機能不全に陥ってしまっている、これらインナーマッスル群の機能回復を図ってあげることが、本質的な意味での「産後ケア」なのではと考えるのです。
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