こんにちは、院長の三橋です。
唐突ですが、皆さんなぜ整体カイロプラクティックで産後ケア、産後の骨盤矯正をしなければならないと考えるのでしょうか?
おそらく多くの方は以下のように考えてらっしゃるからなのでは?
「出産すると骨盤が開いてしまうため直ちに締めないと、さまざまな産後トラブルの原因となってしまう」
「そして、それは産後6ヶ月までに取り組まないと元に戻らなくなってしまう」
本当に産後6ヶ月が経過してしまうと手遅れになってしまうのでしょうか?
当院では、そもそも「出産で骨盤が開いてしまう」という考え方を致しません。
だから、当然タイムリミットなるものも存在しないと考えるのです。
今回は、そんな産後6ヶ月タイムリミット説を見事に覆したクライアントLさんのケース。
産後6ヶ月のタイミングで産後ケア、産後の骨盤矯正をスタート
やはりクライアントLさんも出産当初は新型コロナウイルス感染拡大に一抹の不安を感じ、それまで興味はあったものの、なかなか産後ケア、産後の骨盤矯正に一歩踏み出せずにいたのだそう。(※当記事は2021年冬に執筆)
しかし今回は第二子だったということもあり、ここでやらない訳にはいかないと。
意を決して、当院を訪れたのが出産後6ヶ月というタイミングであったのです。
肩こり腰痛が酷いことはもちろん、ぽっこりお腹がなかなか治る気配がなく、妊娠前に履いていたジーンスが入らない状態のままであることに悩まれてらっしゃいました。
産後半年が経過していることに不安を抱いていた
さて、クライアントLさんですが、当院の「産後のボディケアコース」に来院時に出産後すでに6ヶ月が経過していることに不安を抱いてらっしゃるようでした。
出産してから時間が経ちすぎてしまったことで、「開いた骨盤がもう元に戻らなないのでは?」と考えたそうなのです。
そこでクライアントLさんには、まず出産で決して骨盤が開いてしまう訳ではないこと、そして、開いた骨盤を締めるというわけではないのでタイムリミット自体が存在しないことをお伝えしたのです。
ただ、ボディラインを引き締めるにあたって「効率」を求めるのであれば、産後6ヶ月までに産後ケアは済ましておいた方が有利であるという点も補足しておきました。
確かに妊娠前のボディラインに戻すにあたっては、産後6ヶ月までに産後ケア、産後の骨盤矯正は済ませておいた方が得策ではあるのは事実ではあるのです。
そもそも、なぜ産後ケア、産後の骨盤矯正をしておくべきであるのか
出産で骨盤が開いてしまう訳ではないのに、それではなぜ産後のケア、産後の骨盤矯正をしておくべきなのでしょう?
その理由は、妊娠出産を経て確かに女性の体にはある「決定的な変化」が起こってしまうから。
そして当院では、この「決定的な変化」を体幹バランスの崩れであることを突き止め、これを回復させることこそが本質的な産後ケア、産後の骨盤矯正であると結論付けたのです。
実際、クライアントLさんの肩こり、腰痛がひどくなってしまったのも体感バランスの崩れに起因するものなのであり、同様に産後にジーンズがお尻やお腹のあたりで引っかかって入らなくなってしまったのもこのため。
事実、クライアントLさんも物理的に骨盤を締めるような操作を一切することなく以前のようにジーンズが入るようになってしまったことは言うまでもありません。
産後6ヶ月タイムリミット説を身をもって覆してくれた
また同様に気にされていたぽっこりお腹も徐々に回復へと向かいました。
これについては、腹部を支えるインナーマッスル群の機能回復によって、内臓下垂が改善されたことによるものです。
それだけでなく妊娠出産で崩れてしまっていた体幹バランスが回復することで肩こり腰痛が緩和されるだけでなく、筋肉のパフォーマンス自体が上がることで疲労も溜まりにくくなり、よりアクティブな生活を送れるようになったことも一因として考えられます。
痛みや不調を抱えていたり、疲労困憊のままでは何をする気にもなれませんから。
そういった意味では、みなさん身体が回復されていくと、いろいろと前向きな気持ちになっていくものなのです。
クライアントLさんは今や、すっかり表情も見違えるほど明るくなり、この春の職場復帰に向けて万端の態勢を整えつつあるところで、振り返ってみれば「産後6ヶ月タイムリミット」で不安な気持ちでらっしゃったのも懐かしい話。
身をもって、あやしい都市伝説を覆してくれたという訳です。
妊娠出産された女性が本当にケアしなければならないことは、決して開いた骨盤を締めることなどではありません。
もっと重大な「決定的な変化」と、それに付随するトラブルから体を回復させることこそが本当に必要な産後ケアであるのです。
だから「骨盤が開いた」という実感がない方でも、やはり産後ケアは済ましておくべきなのであって、それにはタイムリミットはそもそも存在しない訳であるのです。
コメント