こんにちは、院長の三橋です。
今年2月に産前産後ケアの専門院としてリニューアルして以来、おかげさまで今日も多くのクライアントさんたちで院内は賑わっています。
そんな当院の「マタニティ整体コース」に訪れる妊婦さんたちから、最も多くお聞きする症状が「恥骨の痛み」と「尾てい骨の痛み」といった、股関節まわりのトラブルです。
もちろん出産するとウソのように痛みが消失してしまうこともあります。
しかし、出産後もそのまま症状を引きずってしまうことも珍しくないのです。
また、妊娠中に症状を悪化させてしまい、歩行など日常生活に大きく支障を来たしてしまうなんてことも。
でも、ご安心下さい。
骨盤軸整体が自信を持って、これら妊婦さんが抱えるトラブルについてお役に立てる理由をご説明致します。
妊娠中に抱えてしまった恥骨や尾てい骨痛みの原因を探ってみる
インターネットで「恥骨」や「尾てい骨」、「痛み」で検索をかけてみると、その症状について実にさまざまな見解を知ることができます。
さらに「マタニティ」や「妊娠」などといった括りで検索すると、多くの整体院や整骨院のウェブサイトを閲覧することが出来ることでしょう。
そして多くの場合、「股関節を支える筋肉、関節軟骨それぞれの不調が痛みの原因である」と書かれています。
当院の見解も、もちろん然り。
ただ、大方その原因が「骨盤が開いているから」、もしくは「骨盤が開いてきているから」といった説明に終始していることに気付かれることと思います。
しかし、関節軟骨はともかく、「なぜ開いてしまったことによって、特定の筋肉に負担が掛かってしまうのか」という部分については説明が曖昧となっているケースがほとんどのように見受けられます。
そもそも、臨月にも入っていない時期の妊婦さんの骨盤が、果たして本当に「開いて」しまうものなのでしょうか?
妊婦さんが抱える恥骨や尾てい骨の痛みについて、当院の見解とは
実際、妊娠中はリラキシンと呼ばれるホルモンが分泌されることにより、関節を繋ぐ靭帯(じんたい)と呼ばれる組織がゆるむことで、骨盤における関節部分が物理的に不安定な状態になっていきます。
早いと安定期に入る頃には、かなり骨盤がグラグラになってしまうなんて方も珍しくありません。
つまり、不安定な骨盤を支えるため、筋肉がかなり無理をしなくてはならない状況に置かれてしまうから壊れてしまうのです。
これが一般的な原因とされています。
また、そういった意味で「骨盤が開く」といった表現をされているのでしょうか。
しかし、おなじ妊娠中の女性でも、そうならない方もいらっしゃいます。
それでは両者を隔てるものとは、いったい何なのでしょう。
それが「体幹」にあると当院は考えるのです。
つまり、妊娠中に「なんらかの事情」で体幹バランスが崩れてしまい、結果、股関節を支える筋肉の機能が著しく低下してしまうことに原因があるのだと。
持ち合わせている筋肉を効率よく使えなくなってしまった結果、特定の筋肉に負担が集中してしまう状況を作ってしまっている訳です。
妊娠中から産後にかけて「体幹」を崩してしまう原因となる「重心の揺り戻し」とは
それでは体幹バランスを崩してしまう「なんらかの事情」とは、いったい何なのでしょう?
それは、重心バランスの変化です。
人間は本来、パーツとして一番重い「頭」を重心に置いて、全身の筋肉がセッティングされているもの。
しかし、それが妊婦さんに限っては事情が大きく変わってくるのです。
大きく成長していく「お腹」が「頭」にとって代わって新たな重心となり、結果、全身の筋肉のセッティングが変わってしまうのです。
お腹を前に突き出した姿勢が、まさにそれ。
妊娠後期に入ると歩き方すら変わってしまうのは、このためだったのです。
そして出産を契機に、また「頭」に重心が戻ることになるのですが、このとき全身の筋肉に大きな混乱が生じてしまいます。
これを「重心の揺り戻し」といいます。
また、妊娠中であっても、大きく突き出したお腹によって重心の位置が前にずらされてしまいます。
それにより、妊娠中は股関節を支える臀部(お尻)の筋肉や、内転筋群(内ももの筋肉)に大きな負担が掛かり、それら筋肉の出力を大きく下げてしまう結果となってしまうのです。
つまり、妊娠中は「立つ、歩く」といった動作をこれまでのように効率良く行えなくなってしまうということ。
もっと言うと、それこそ、いくつか「使い方を忘れてしまった」筋肉を抱えてしまっている状態とも言えるのです。
こうして体幹バランスが崩れてしまい、ひたすら効率の悪い、力み返った筋肉の使い方を余儀なくされてしまう結果、恥骨や尾てい骨の痛みの原因を作ってしまうことに繋がってしまうのです。
体幹を回復させることによって、はじめて本質的な産前産後ケアがなしえる
妊娠中に抱えてしまう「恥骨」や「尾てい骨」といった股関節まわりの痛みは多くの場合、臀筋(お尻の筋肉)や内転筋群(内ももの筋肉)にその原因があることがほとんどです。
そして、それはリラキシンによる影響で骨盤が不安定になってしまうことも原因のひとつなのですが、それが全てでもないと当院は考えるのです。
妊娠中とはいえ、そういった症状をほとんど自覚しない方もいらっしゃいますし、当院の骨盤軸整体を受けることで症状がほとんど消失してしまう方がいらっしゃる事実がその理由となります。
つまり、妊娠中にどれだけ体幹バランスを崩さないでいられるかが、症状を自覚するようになってしまうかどうかの分岐点になっていると考えられる訳なのです。
臨月近い時期の妊婦さんでも、本来、ある程度「体幹」が機能するように人間の身体はうまく出来ているもの。
しかし、不本意にも早い段階で「体幹」が崩れてしまったとしても、骨盤軸整体なら簡単に回復させることが出来るのです。
よろしければ、以下のブログで事実を確認されてみて下さい。
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