出産後に運動を再開するタイミングについて【産後ケアと体幹の回復を待つべき理由】

骨盤軸整体

 

こんにちは、院長の三橋です。

今年2月から、新たに産前産後の専門院として生まれ変わって、おかげさまで半年以上が経ちました。(※記事執筆2019年9月)

そんな当院における産後ケア、ないし産後の骨盤矯正の根幹をなす骨盤軸整体メソッド

その特徴のひとつである「運動機能の回復」が、従来の産後ケアとの決定的な違いです。

もちろん、ストレスなく動けるようになった段階で、当院では運動することも推奨しています。

しかし、多くの方が産後の不調から回復されていく過程で、自ら運動を始めることを希望されるのです。

 

なかには妊娠される前から運動する習慣のあった方もいらっしゃることでしょう。

それでは、出産後どんなタイミングで運動を再開したら良いのでしょう?

産後1ヶ月までは、ひたすら静養するべき

通常分娩、帝王切開を問わず、出産を終えたばかりの女性の身体は、満身創痍そのもの。

深刻なダメージを負ってしまっているものなのです。

だから、出産後一ヶ月までの間は、とにかくゆっくり睡眠と栄養をとって静養につとめるべき。

運動はもちろんのこと、エクササイズも、この時期は、まだ控えるべきでしょう。

しっかりと静養に努めて、ダメージからの回復を何よりも優先することが大切となります。

産後1ヶ月が経過したら、まずは骨盤底筋の機能回復を優先させるべき

 

産後一ヶ月が経った頃には、出産時に負ってしまった傷もすっかり癒えてきていることでしょう。

でも、焦らないで。

まだ、目に見えない部分に妊娠出産による肉体的ダメージが残っているのです。

まずは妊娠中に大きく膨らんだお腹によって引き延ばされてしまった骨盤底筋(こつばんていきん)をダメージから回復させることが先決となります。

骨盤底筋、インナーユニット

ここで重要なことは、骨盤底筋だけを単独で鍛えようとしないこと。

おなじく妊娠中にダメージを負ってしまっているはずの腹横筋という筋肉とセットで鍛えてあげることができれば、さらに理想的です。

ちなみに当院では、ふたつの筋肉ごとインナーユニットと呼ばれる、「ひとかたまりの筋肉」として、呼吸に合わせて正しく機能させながら鍛えて頂けるエクササイズを推奨しています。

骨盤軸整体を語る上で決して欠かせないキーワード【インナーユニットとは】

妊娠出産の過程で生じた「重心の揺り戻し」からの回復

 

産後まもない時期の女性を悩ますのが、全身の筋肉の著しいパフォーマンスの低下です。

歩く際にふらついてしまったり、朝ベッドから起き上がるのにも一苦労だったり。

何をするにも「体に力が入らない感覚」につきまとわれるもの。

出産後に歩くとふらついてしまったり、体に力が入りにくくなってしまう原因とは

これらは、妊娠出産を経た女性の多くに起こる「重心の揺り戻し」という現象がもたらす典型的な症状。

妊娠〜出産という過程で起こる身体の重心位置の移動によって、全身の筋肉に混乱が生じて機能低下が引き起こされてしまうからなのです。

およそ10か月かけて動いていった重心バランスが、出産の日を境に再び急激に動いてしまうことになるのですから。

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だから、出産後は「重心の揺り戻し」による全身の筋肉の機能不全からの一刻も早い回復が必要となってきます。

そして、きわめて短期間のうちに産後の女性を「重心の揺り戻し」から回復させるために開発された施術法こそが骨盤軸整体であるのです。

骨盤ベルトの使用については、むしろ推奨していない

 

個人差もありますが、だいたい産後2〜3ヶ月ほどで関節を弛ませるリラキシンと呼ばれるホルモンの分泌がある程度収まると言われています。

そして、出産後に骨盤がグラグラしてしまう原因のひとつがリラキシンによる影響だとも言われています。

だからグラグラしている骨盤をいわゆる骨盤ベルトで補強してあげると良いと言われているのですが、実は当院では現在は骨盤ベルトの使用は推奨しておりません。

というのも、リラキシンの影響にさらされるのはせいぜい出産後1カ月ほどまでであるだろうという事と、産後2〜3ヶ月ほどの時期に感じる骨盤の不安定感の原因は「重心の揺り戻し」による影響の方が強いであろうというのが当院の見解であるから。

つまり、筋肉が骨格を安定させ切ることができずに、動作の度にふらつきを感じてしまうと考えるのです。

むしろ、出産後は一刻も早く自身の筋肉で正しく骨格(骨盤)を支え切るための訓練を始めなければならないのであって、骨盤ベルトを使ってしまうと却って筋肉が弱ってしまい産後の回復が遅れてしまうとも考えられます。

もっと言ってしまうと、骨盤ベルトを締めたところで骨盤が動くはずもないし、動き出す前にうっ血してしまうはず。そもそも不快感を我慢してまで骨盤ベルトを装着する必要性が考えられないのです。

 

出産後に運動を再開するタイミングについて

さて、ここでいよいよ本題です。

出産後に運動を再開するべきタイミングなのですが、先述した「重心の揺り戻し」や骨盤底筋の機能が十分に回復してからということになります。

もし、こういった部分が十分に回復されないまま走ったり、腹筋運動など負荷の高い筋トレを始めてしまうと、腰痛や尿もれを誘発してしまったり、膝を壊してしまうことに繋がりかねないからです。

なお、このタイミングについてはなかなか一般の方は分からないと思いますので、まずはウォーキングや自転車などといった強度の低い運動から始めることをお勧めします。

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すると、徐々に筋肉が刺激を受けることで「不安定さ」が改善してくるはず。

距離を伸ばしていく中で、やがて段々と「走りたい」という衝動に駆られるようになってきたら、その時が本格的な運動を再開するタイミングです。

そうですね、最初は30分ほどの距離からスタートして、1時間を楽に歩けるようになった頃には、そういった感覚が生まれてくることでしょう。産後2~3カ月かけて、ここのレベルまで持っていくことが理想かと。

しかし、なかには産後2~3カ月が経過しても一向に不調や違和感が改善しないケースもあるでしょう。

そういった場合には、やはり専門家のアドバイスを受けるべきであることはお伝えしておきます。

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