体幹の力を上手く利用して抱っこすることで、育児における肩こりを軽減させよう!

骨盤軸整体

 

 

こんにちは、院長の三橋です。

今回は、肩こりと骨盤軸整体についてのお話になります。

 

当院の「産後のボディケアコース」で産後ケア産後の骨盤矯正を目的に骨盤軸整体を受けると、多くのクライアントさんが不思議と肩が開くだけでなく、肩こりが楽になったことを実感されます。

肩回り自体は、ほとんど触っていないのにも関わらずです…。

実は、これは骨盤軸整体によって瞬時に体幹バランスが回復したことにより、「姿勢保持筋」とよばれる筋肉が息を吹き返したことによる効果であるのです。

背筋が伸び、肩が開くだけでなく、呼吸が深くなっていることも実感できることでしょう。

 

しかし、家庭では引き続き、育児における抱っこが待ち構えています。

そこで、体幹バランスが回復した上での、抱っこをはじめとする肩の負担を減らす工夫についてお教えしたいと思います。

キーワードとなるのは肩甲骨を支える「前鋸筋(ぜんきょきん)」という筋肉です。

骨盤軸整体を受けると瞬時に肩が開き、背筋が伸びてしまう理由

 

骨盤軸整体によって体幹バランスが回復すると、瞬時に背筋が伸び、肩が開き、呼吸が深くなったことを多くのクライアントさんが実感するものです。

それは、骨盤軸整体によって体幹バランスが回復し、直ちに「骨盤が正しい位置に入った」ことで、体幹のまさしく中枢に存在する「インナーユニット」とよばれる部分が生み出す力を上手く利用できるようになったから。

コアマッスルとよばれる一部の筋肉群は、インナーユニットと直接連結していて、機能的にも密接に繋がっていているのですが、骨盤が正しい位置にないとその力を上手く利用できないのです。

特に「大腰筋」とよばれるコアマッスルが機能回復すると、背骨の「S字のカーブ」が復元することで姿勢が改善され、先述したような効果を実感できる訳なのです。

骨盤軸整体を受けると途端に姿勢が良くなってしまう理由【出産後の姿勢改善に】

肩関節のもつ特殊な構造について

 

ところで、皆さん肩関節って具体的にイメージ出来ますか?

そもそも、「肩の骨」なるものは存在しません。

 

例えば股関節は、大腿骨(太ももの骨)が骨盤に接続することで成立していることは容易に想像することが出来るかと思います。

しかし、肩関節はとなると、一般の方はほとんど分からないものです。(厳密には肩関節という名称の関節は存在しません)

実は、上腕骨(腕の骨)は、肩甲骨(Scapula)にのみ接続していて、これが肩関節を構成しているのです。

さらには、肩甲骨自体は、鎖骨(Clavicle)にのみ繋がる構造をとっていることで、肋骨の上を自由にそれこそ「滑るように」動くことが出来る訳なのです。

人間が腕を「伸ばすように」使うことが出来るのは、肩甲骨が肋骨の上を前後上下左右に広く自在に動けるからこそ。

そして、自由の代償がまさに「肩こり」であったのです。

 

肩こりの軽減のカギを握る肩甲骨を支える筋肉のコンディションについて

 

“上腕骨(腕の骨)は、肩甲骨(Scapula)にのみ接続していて”

先述したとおり、人間の腕は肩甲骨にのみ連結する構造をとっています。

これは言い換えると、腕一本で2~4㎏もある「腕の重さ」を肩甲骨だけで背負わなければならないことを意味するのです。

さらに抱っことなると、そこに赤ちゃんの体重も追加されることに。

そこで、主に肩甲骨を体幹(胴体)に固定するために働くのが僧帽筋という筋肉です。(下図における僧帽筋中部線維がこれにあたる)

 

 

まさしく僧侶の被る帽子の形をした巨大な筋肉が、背中から両方の肩甲骨を物理的に留め支えてくれているのです。

しかし、背中が丸まり、肩が内側に巻いてしまい、頭が肩より前に出てしまうような姿勢をとってしまうと、僧帽筋には強いストレスがかかってしまい硬く緊張してしまうことに。

これが俗に言う「肩が上がってしまった状態」、もしくは「肩をすくめてしまうポーズ」であり、無意識のうちに僧帽筋に力が入ってしまっている「肩こり」状態ということになります。

当然、腕の筋肉の筋力低下も引き起こしてしまうことになるので、抱っこも余計に苦しくなってしまうことになるのです。

 

前鋸筋を意識することで肩甲骨をより安定させ、肩こりを軽減させる

 

それでは、無意識のうちに僧帽筋に力が入ってしまう、「肩が上がってしまった状態」、ないし「肩をすくめてしまうポーズ」からの脱却を図るにはどうしたら良いのでしょう?

そこで、注目したいのが「前鋸筋」という筋肉。

前鋸筋は、肩甲骨から肋骨にかけて下図イラストのように斜め下に向かって走行している筋肉です。

 

その機能はというと、主に僧帽筋と協力して、こちらはお腹側から肩甲骨を肋骨に引き寄せることで、物理的に留め支えるように働きます。

僧帽筋が肩をすくめる(肩を上げる)ように肩甲骨を支えるのとは対照的に、前鋸筋は肩を下げるように肩甲骨を支えるのです。

そして、この二つの筋肉がうまく均衡を取れると、バランス良く肩甲骨にかかる重さを支えることが出来るというわけ。

つまり、前鋸筋がきちんと働けば、僧帽筋にかかる物理的負担を減らすことができ、肩こり軽減に繋がるのです。

肩こりの酷い方は拝見してみると、この前鋸筋がまるで機能していないことが多く、結果、無意識に肩をすくめる(肩を上げる)動きをしてしまっているということが多いのです。

 

前鋸筋が使えるときちんと体幹の力を利用できる

 

そして、前鋸筋を機能させることで得られる最大のメリットが、きちんと体幹の力を利用出来ることです。

前鋸筋は、腹筋群の一部である外腹斜筋と内腹斜筋と直接繋がり、連動しています。

さらに内腹斜筋は、体幹の中枢部分である「インナーユニット」を構成する腹横筋というインナーマッスルとも繋がり連動しています。

つまり、前鋸筋がきちんと機能してくれれば、インナーユニットの作り出す力を内腹斜筋を通して肩甲骨に繋げることが出来るということ。

骨盤軸整体を語る上で決して欠かせないキーワード【インナーユニットとは】

もっと言うと、前鋸筋が機能すれば体幹が安定し、なおかつ体幹の力を腕に伝えて大きな力を発揮することも可能になるということです。

これこそまさしく、きちんと「体幹の力を利用出来ること」に他なりません。

前鋸筋が上手く使えれば、肩をすくめてしまう原因だった三角筋や僧帽筋の余計な緊張が解け、上がってしまっていた肩は下がり、肩関節がしっかりと「はまった状態」となるのです。

 

体幹の力を上手く利用して抱っこすることで、育児における肩こりを軽減させる

 

前鋸筋が上手く機能すると、肩甲骨を支える僧帽筋の負担を減らすことが出来ます。

そして、僧帽筋や三角筋が極端な負担から解放されることで、上がってしまっていた肩がようやく下がることになります。

さらには前鋸筋が体幹を支える中枢であるインナーユニットと連結していることで、体幹の力を肩甲骨を経由して腕に通すことも可能となるのです。

つまり、前鋸筋が上手く使えれば、体幹の力を腕に伝えて大きな力を発揮させることが出来るということ。

当然、抱っこも楽になるという訳なのです。

 

それでは、前鋸筋を意識して使うには何を意識したら良いのでしょう?

大切なのは「軽く脇を締める」という意識をもつこと。

 

例えばパソコンのキーボード操作でイメージしてみて下さい。

肩が内巻きになっていると、脇が空いてしまいますよね。

逆に脇の下に小さなタオルやハンカチを挟みながらキーボードを打ってみてください。

単に脇を閉じるのでなく、力まない程度に脇の下でやや絞るように挟み込むのがコツです。

上手く前鋸筋が使える感覚が掴めてくると、自然に肩が開き、僧帽筋の緊張がフッと抜ける感覚がお分かり頂けるかと思います。

 

コツが掴めたら、さっそく抱っこで応用してみましょう。

ポイントは、なるべき脇が空かないように抱っこすることと、肘から先の筋肉に頼らないこと。

体幹の力が利用できるのは、肩甲骨と直接繋がっている上腕の筋肉、つまり肘から肩までの筋肉です。

そして、体幹(インナーユニット)の力を利用するにあたっては、骨盤が正しい位置にないことには成立しません。

もちろん、こちらは骨盤軸整体で修正済みという話になります。

 

肩甲骨をお腹側から脇の下を経由して引っ張るように支えてあげられる感覚が掴めたら理想的。

前鋸筋を介して、肩甲骨と腹筋とを繋ぐイメージです。

すると、肩にさほど力が入ることなく、赤ちゃんを抱けていることに気付かれるはずです。

 

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